魔女狩りの嵐が吹き荒れる中世ヨーロッパ。日々、多数の女性たちが拘束され残虐な拷問で虐殺されていく……
そんな暗黒社会の一角に、「残虐な拷問の禁止」「魔女とされた少女に対するお尻たたき刑の徹底」を発令した小国がありました。その小国、若き女王オシリ二世が治めるシリウチ公国では、魔女狩りなどで逮捕した被疑者に対する拷問を「お尻たたき」に限定し、基準を満たしたパドル打ちと鞭打ち以外の拷問を全面禁止したのです。
また、逮捕と拷問により不幸にして「魔女」と断定された女性についても、少女に対してはパドルと鞭による「お尻たたき」のみ、大人の女性に対しても公開鞭打ちと一定期間の拘禁(これは刑罰というより周囲の中傷やテロから受刑者を保護するため)を原則とし死刑は適用しない、という画期的な刑罰改革を断行します。
鞭打ち拷問やお尻たたき刑を執行するのは、女王が自ら選抜し教育した執行官。自らも厳しい体罰で育てられた女王は、その卓越したセンスで優秀な執行官を集め教育システムを構築していきました。
やがて、シリウチ公国は周囲の国にも「お尻たたきの専門家」を輸出するお尻たたき大国となり、魔女狩りは沈静化、残虐な拷問もなくなっていったそうです。ただ、かつてのシリウチ公国とその周辺地域(現在のシリウチ共和国)の学校や家庭では、今でもおてんば少女のお尻には厳しい「お尻たたきの体罰」が待っているとか……
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